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  賢女手習並新暦

賢女手習並新暦 あらすじ

女が出てきて、物語を語り始める。

第一段
国が治まるには、民が安心して暮らせる正しい暦が必要と菅原の輔正は法王に提言した。法王は、東へ実方中将(さねかたちゅうじょう)を、西国へ安国(やすくに)に「東西の星の運行を調べるように」と命じた。しかし、安国は、十四年前に、九州太宰で、菊池禅定道清(きくちぜんじょうみちきよ)を殺しているため、西国に行きたくなかった。そこで、法王から貰った関東行きの御手判(ごてはん)(証明書)を実方から奪おうと実方を追いかけた。一方実方は、旅の無事を祈ろうと、大阪・天王寺に参ったとき、愛染堂の前で瑠璃姫(るりひめ)を見て一目惚れする。

第二段
瑠璃姫は、実方(さねかた)を家に招いた。そこで、一家の敵討ちの相手が安国だということを知る。その夜、実方と瑠璃姫は結ばれた。

第三段
実方を追う安国は、馬の口論から太刀丸(たちまる)と出会う。「実方こそが敵だ」と嘘を突き、実方の陸地伝馬の御手判を太刀丸から奪う。 家に帰った太刀丸は瑠璃姫に、「実方が父の敵だ」と告げた。瑠璃姫は、敵討ちと夫婦の契りを結んだことに悩み・・・。その夜、太刀丸が切りつけたのは姉であった。太刀丸は自害しようとするが実方に止められる。誤解が解け、安国に掠め取られた御手判を取り返そうと、追いかけるが、平馬之丞は殺されてしまう。安国は関東へ旅立った。

第四段
瑠璃姫と母は実方と太刀丸のあとを追い旅に発つ。二年の旅の末、母は津軽の地で亡くなる。商人達が来て母を弔ってくれた。安国が蝦夷の王となっていること、その後を追って実方と太刀丸が蝦夷に渡ったことを知る。途方に暮れていた時、瑠璃姫が描き愛染堂に奉納した絵馬の馬が、本物の馬となって飛んできた。姫を乗せた馬は軽やかに蝦夷へ飛んでいくのであった。愛染明王の法力は見事であった。

第五段
瑠璃姫は、安国と対面したが、捕まってしまう。しかし、遂に実方と太刀丸と再会し、力を合わせて安国を倒し、遂に敵討ちを果たした。

はじめの女が再び出てきて、物語を語り終える。
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