過去の記録

2009年1月10日(土)同朋大学で「賢女の手習并新暦」一部朗読
近松門左衛門存偽作
『賢女の手習并新暦(けんじょのてならいならびにしんごよみ)』
語り 城谷小夜子(しろたにさよこ)
「賢女の手習并新暦」は、1685年、貞享二年に大阪道頓堀で竹本義太夫によって初演されて以来、なぜか、一度も再演されていない浄瑠璃で、『暦』と『愛染明王』がでてくるめずらしいお話です。昨年、322年ぶりに蘇らせました。
物語
『昔、法王は、国を治めるために、正しい暦を作りたいので、星のことを調べたいと思いました。使者に選ばれたのは、安国と実方(さねかた)でした。
安国は、昔九州で人を殺していたので、西国へ行きたくありませんでした。
関東へ行く実方に、「行き先を交換してくれ」と頼みますが、断わられます。
その実方は、旅に出る前に、吉の方角にあたる大阪天王寺にお参りに出かけました。
同じ日に、愛染堂にお参りに来た瑠璃姫と出会い、二人は恋に落ちます。この瑠璃姫こそ、安国に父を殺された娘でした。九州から追いかけて14年、家族で安国を探していました。さて、仇討ちは?恋の行方は?・・・・』

この物語には、「男女の縁結びの仏」といわれる愛染明王が出てきます。全身を漲るエネルギーで赤く染め六本の腕のある怖いお顔の明王さまです。
弓と矢を持ったそのお姿は「勇気を奮い起こし、宿命の星をも打ち落とし、運命を変えなさい。いつも心は清らかで、あらゆる障害を払いのけなさい」と教えています。

そして、この物語のもう一つの大きなテーマが、「暦」です。

日本の暦は、遣唐使が飛鳥時代に中国から持ち帰りましたが、八百年の間に、だいぶずれが出てきました。そこで、江戸時代に、緯度と経度の計算をし直して、日本ではじめての暦が作られました。1684年のことでした。これは当時大事件で、人形浄瑠璃でも、すぐに暦の物語が作られ上演されました。それが、この作品です。

さて、賢女である瑠璃姫は何を手習うのでしょうか・・・。

芝居の中から約30分語ります。2008年10月の上演パンフレットをご提供します。
同朋大学で『東西に生きる女の生き方を洗い直す』講座として始まった「女といのち」シリーズは、今年3年目を迎え、ますます面白く妙味深い講座として定着しつつあります。
最終回の2009年1月は、「賢い女」がテーマです。城谷小夜子は、題名が賢いとついている「賢女手習并新暦」を一部朗読します。西の女は、女優のたかべしげこさんが語られます。新年のひととき、女の生き方を考えてみませんか。
 
テーマ:
賢い女

【第1部】
東の女 近松門左衛門存偽作「賢女の手習并新暦」城谷小夜子が朗読します。
西の女 たかべしげこさん

【第2部】
3人で鼎談。会場の皆さんにもご参加いただき、女の生き方を話し合います。
コーディネーターは文学博士の小林かおり先生
とき:
1月10日(土曜)
じかん:
午後1時〜3時(12時30分 開場)
ところ:
同朋大学
※交通アクセス:名古屋駅からバス【詳細はこちら】
参加費:
無料
参加申込先:
いのちの教育センター [inochi@doho.ac.jp]
担当:森
※予告:2009年度は、秋から3回連続講座を予定。詳しく決まりましたら告知します。
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