過去の記録

女流義太夫の会写真集
2005年12月20日 西宮市に新しい劇場がオープンしました。その開場記念として、『東西女流義太夫の会』公演がにぎにぎしく開かれました。
和の輪代表の城谷小夜子は、プロの女流義太夫「竹本初丸」として、初舞台を踏みました。

500人を超えるお客様が、女流義太夫の会に集まってくださり、公演は大成功でした。

プログラムは、「壺坂」と「四季寿万才」で、西の代表は、義太夫は、竹本初美一門3名、三味線は、淡路島から鶴澤友路一門5名が出演、東の代表として、義太夫は、竹本土佐恵師匠、三味線は野澤喜恵博さん。
初美師匠と友路師匠の息のあった舞台と、女流義太夫隆盛の再来を感じさせるような、「万才」の華やかな舞台に、お客様達は大満足。
 
女流義太夫の会 楽屋で
女流義太夫の会 楽屋で
竹本初丸で初舞台
竹本初丸で初舞台
呂昇さんのお墓参り(日本橋)
呂昇さんのお墓参り(日本橋)
 
鼎談で出演の伊達大夫師匠
鼎談で出演の伊達大夫師匠
鼎談で出演の寛治師匠
鼎談で出演の寛治師匠

女流義太夫の会 無事終了しました
2005年、今年最後の和の輪のイベント無事終了。
「女流義太夫の会」に出演した城谷小夜子事竹本初丸は、女流義太夫としての初舞台であった。
12月20日(火)兵庫県立芸術文化センター中ホール(800席)はほぼ満席で、女流義太夫への期待を感じさせる熱い舞台となった。
城谷小夜子は、この舞台で、女流義太夫としてデビュー。
「初舞台にてあいつとめまする」という口上に、客席がどよめき、あたたかい拍手となった。
ファンの方から「初丸!」と声もかかり、緊張の中にも期待に応えたいという「初丸」の意欲を感じさせる舞台であった。
一人で語るところもあり、城谷小夜子の初舞台を応援しようと集まった東京、横浜、岡山、姫路、丹波柏原、大阪、京都など、約50人の応援者は、満足した様子であった。
今後、上方芸能である義太夫の後継者として、厳しい修行が待っている。2007年に師匠である竹本初美師匠と「弾き語りの会」を開くことを当面の目標としている。2006年は、時代物の稽古と、義太夫への関心と理解者を増やすための普及活動にも力を入れていく。

京都・祇園での懇親会は、和の輪会員を中心に22人で開かれた。参加者達がそれぞれ自己紹介をして、和やかな雰囲気の中、再会を誓い合った。
参加者の最高年齢は、京都の小野フミさん・95才。
 
丹波柏原の荻野さん(右)と土田さん(中)
丹波柏原の荻野さん(右)と
土田さん(中)
店主の石井辰也さん
店主の石井辰也さん
会員の植松和恵さん(右)
会員の植松和恵さん(右)
 
<城谷小夜子事竹本初丸からのご挨拶>
「師走のお忙しい中にもかかわらず、遠いところからも兵庫県の西宮市においでいただきまして、本当にありがとうございました。
わたしは、前進座付属俳優養成所に通っていましたとき、竹本光末師匠に手ほどきを受けました。残念ながら光末師匠が早く亡くなられたために、義太夫とのご縁が切れてしまいましたが、近松の舞台では野澤吉平師匠にご出演をいただき大変お世話になりました。2004年の10月19日に吉平師匠が亡くなられた次の日、神戸から竹本初美師匠が上京され、まるで初美師匠に引き継ぎましたよ、と言われたような気がしました。近松の第3作目に当たる「大経師昔暦」の舞台では、どうしても弾き語りがしたくて、初美師匠に東京のお師匠さんをご紹介下さいと、お願いしました。ところが初美師匠が自分の弟子になりなさいと言ってくださり、三味線の手ほどきを三味線の方に東京で1年受け、今年からは三宮までお稽古に通わせてもらうようになりました。長いときには10時間ほどもお稽古して下さり、ありがたいことと思っています。
今回の初舞台も全く思いがけないことで、兵庫県立芸術文化センターの開館のオープンシリーズの1つとして「女流義太夫の会」が企画され、初美師匠が一門でやろうと決められ「あんたも出なさい」と、思いがけない初舞台となりました。
今回、舞台でご一緒雄させていただいた竹本土佐恵師匠からいろいろ教えていただき、心落ち着けて舞台にのることが出来ました。
豊竹呂昇(大正から昭和にかけて最も新規のあった女義太夫。弾き語りを得意とした)ゆかりの劇場のこけら落としで、初舞台を踏めるとはなにか因縁めいたものを感じています。大阪文楽劇場(日本橋)のすぐ近くにある大蓮寺が呂昇さんの菩提寺で、始める前と後にお墓参りに行くことが出来ました。
「運の強い人やな」と言われていますが、なにか導かれるものを感じています。
初美師匠と出会うまでに長い時間が必要であったのかと、感慨深いものがあります。
黒の着付けと帯を、野澤吉平師匠のものを娘さんの遠藤千恵子さんが下さいました。長けも幅もぴったりで、初舞台で着させて頂きました。吉平師匠が、あの世から応援して下さっている強いのもを感じました。
女流義太夫として、やっと一歩を踏み出したばかりです。
近松作品をより深く演じるために、浄瑠璃の勉強を続け、一所懸命にお稽古に励みます。

みなさま、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
 
2005年12月吉日
 
プログラム
1.トークショー「女流義太夫と人形浄瑠璃文楽座、淡路と西宮」
出演:竹本伊達大夫、鶴澤寛治(人間国宝)
司会:河内厚郎

※娘義太夫の大スター・豊竹呂昇の肩衣展覧と録音
 テープの一部を流します。
◎「本朝廿四孝」(ほんちょうにじゅうしこう)
 十種香の段 八重姫のさわり
◎「三十三間堂棟由来」
 (さんじゅうさんげんどうむなぎのさわり)
 平太郎住家より木遣り温度の段 木遣り音頭の部分
2.素浄瑠璃上演
『壺坂観音霊験記』
 ・沢市内の段(口)
   浄瑠璃:竹本土佐恵
   三味線:野澤喜恵博
 ・山の段(奥)
   浄瑠璃:竹本初美
   三味線:鶴澤友路(人間国宝)
   ツレ :鶴澤友吉、野澤喜恵博

 『花競四季寿』より「万才」
   浄瑠璃:竹本初美 竹本土佐恵 竹本初香
竹本初丸(城谷小夜子)
   三味線:鶴澤友路(人間国宝)、鶴澤友吉、
鶴澤友重、鶴澤友弥、野澤喜恵博
   琴:牧田葉子
   鳴物:望月太明蔵、望月太明吉
   狂言:三上繁二
 
この公演の意義について
「女流義太夫と、阪神の風土」
河内厚郎(財)兵庫県芸術文化協会特別参与
 
関西学院や神戸女学院の学舎等で知られる建築家、W・M・ヴォーリズ(1880〜1964)の設計した住宅が多いことから「ヴォーリズ村」とも呼ばれる西宮市夙川(しゅくがわ)の雲井町・殿山町界隈に、震災の少し前まで、しっとりとした日本家屋があり、和洋折衷の独特な町並が地元市民の自慢でした。そこが、女流義太夫の大スター、豊竹呂昇(1874〜1930)の住んだ家だと知ったときは嬉しかったものです。
阪神間が女流義太夫にゆかりの深い土地柄なのは、ヅカスターが歌舞伎の古典を上演するという「宝塚義太夫歌舞伎」に女流義太夫が参加していたことが物語っています。尼崎を本拠に活動した豊竹団司(1891〜1989、兵庫県文化賞受賞)が世界最高齢演奏家としてギネスブックに登録されたのも、懐かしい思い出。20年ほど前に、文楽の人形遣いと女流義太夫との競演が神戸で実現し、話題を呼んだこともありました。
昔は女流義太夫が文楽の大夫について修行することも多く、ときには一緒に巡業して回ったこともあったようです。
本日は、そんな往事を知る文楽の師匠方をゲストに迎え、女流義太夫の語りと太棹の音色を堪能していただきます。
元禄時代に竹本義太夫が大阪の地で完成させた義太夫節は、わが国の伝統演劇である文楽や歌舞伎を理解するのには不可欠な邦楽です。なぜなら、「近松」も「忠臣蔵」も「義経千本桜」も、みな義太夫節で語られたドラマなのですから。
 
解    説

『壺坂観音霊験記』(つぼさかかんのんれいげんき)
『壺坂寺由来記』『観音霊場記』を基にして二代目豊澤団平(播州・加古川出身)と妻の加古千賀が、手を加えて『西国三拾三所観音霊験記』とし、さらにこれを団平が改作して明治二十年(1887)大阪稲荷彦六座にて『観音霊場記三拾三所花野山』として上演された。 『壺坂観音霊験記』はその前編中にある『沢市内の段』にあたる。作曲は豊澤団平。


『花競四季寿』(はなくらべしこのことぶき)
文化六年(1809)大阪御霊境内芝居で初演された所作事。三代目鶴澤友次郎が作曲。四季を綴った曲で、とくに春「万才」は、祝言や繁栄と商売繁盛を慶ぶ曲です。
 
 
芸術文化センターオープニングシリーズ こけら落とし はんなりトークと”和”の浪漫『東西女流義太夫を聴く会』
挨 拶 文
 立冬を迎え冬支度の季節となりました。お変わりありませんか。
 日頃お世話になりましてまことにありがとうございます。
 この五月に、竹本初美師匠(大阪文楽協会因会所属)より、竹本初丸のお名前を許されましたが、 この十二月に女義太夫のプロとして初舞台を踏ませて頂くことになりました。
 初舞台となりますこの公演は、兵庫県立文化芸術センターのこけら落としという僥倖に恵まれました。先月『大経師昔暦』の中で歌いました「万歳」を鶴澤友路師匠の三味線で、初美師匠や先輩と一緒に舞台で歌わせて頂きます。
 これからますます精進して、女義太夫の道を極めていきたいと思っております。
 年末のあわただしいときではございますが、わたくし、城谷小夜子事、「竹本初丸」の初舞台にご臨席頂けますよう心よりお願い申し上げます。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成十七年十一月吉日
城谷小夜子事 竹本初丸
 ◆と き: 12月20日(火) 午後3時開演
 ◆ところ: 兵庫県立芸術文化センター中ホール
〒663−8204 兵庫県西宮市高松町2−22
阪急西宮北口駅南改札すぐ
JR西ノ宮駅より徒歩15分
地図はこちら
 ◆料 金: 3000円
※お申し込み後、10日以内にお振り込み下さい。
 ◆プログラム:
  トークショー
  「女優義太夫と人形浄瑠璃文楽座、淡路と西宮」
    出演=竹本伊達大夫、鶴澤寛治(人間国宝)
    司会=河内厚郎((財)兵庫県芸術文化協会特別参与)
  素浄瑠璃上演
  「壺坂霊験記」
    沢市内の段(口)
      浄瑠璃=竹本土佐恵 三味線=野澤喜恵博
    山の段(奥)
      浄瑠璃=竹本初美 三味線=鶴澤友路(人間国宝)
      ツレ=大ぜい
  「花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)」より「万才」
      浄瑠璃=竹本初美、竹本土佐恵、竹本初香、竹本初丸
      三味線=鶴澤友路(人間国宝)ほか大ぜい
      琴=岡部雅浪 鳴り物=望月太明蔵社中
 
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女流義太夫の会 楽屋で
女流義太夫の会 楽屋で

竹本初丸で初舞台
竹本初丸で初舞台

呂昇さんのお墓参り(日本橋)
呂昇さんのお墓参り(日本橋)

鼎談で出演の伊達大夫師匠
鼎談で出演の伊達大夫師匠

鼎談で出演の寛治師匠
鼎談で出演の寛治師匠

女流義太夫を聴く会

女流義太夫を聴く会

女流義太夫を聴く会

女流義太夫を聴く会

女流義太夫を聴く会

大蓮寺正面
大蓮寺正面

初丸正面
初丸正面

初丸全身
初丸全身

竹本伊達大夫師匠
竹本伊達大夫師匠

鶴澤寛治師匠
鶴澤寛治師匠

望月太明吉師匠
望月太明吉師匠

鶴澤友路師匠と竹本初美師匠
鶴澤友路師匠と
竹本初美師匠

豊竹呂昇師匠のお墓参り
豊竹呂昇師匠の
お墓参り

丹波柏原の荻野さん(右)と土田さん(中)
丹波柏原の荻野さん(右)と
土田さん(中)

店主の石井辰也さん
店主の石井辰也さん

会員の植松和恵さん(右)
会員の植松和恵さん(右)

挨拶
挨拶

パンフレット表
パンフレット表

パンフレット裏
パンフレット裏