≪小松左京マガジン追悼号より抜粋≫
小松:最近な、先に亡うなった友達がよう夢に出てきて、はよこっちこい言うてくれるねん。
Q:だれです?
小松:高橋和己とかな、半村良とかや。こないだ死んだ、今日泊亜蘭(きようとまりあらん)はんもや‥‥、 僕は、あの世て、ええとこやろなテ思てるぜ。はよ、行きたいもんや。
Q:あの世や、極楽なんて、本当にあるのでしょうか?
小松:僕はあるテ思てる。この宇宙はな、あらかじめ定まったサイクルを繰り返してんのや。 無限の過去から無限の未来へ果てしなく続いてまんのやデ。
Q:ニーチェの“永劫回帰”ですか?
小松:いや、僕のは釈尊の教えのほうや。“輪廻転生”いうやっちゃ。
“因果応報”“諸行無常”いうやろ。
人間である前に、一個の生き物として、自然にまかせるしかないやろ。 こればっかりは、なるようにしかならん。 けどな、今日死んだら、もう来週死ぬことはないしナ。
それでええんちゃうか。
小松左京マガジン
第43巻2011年10月28日発行1,000円
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